知っておきたい薬物依存と障害年金との関係

2018-08-05

薬物依存症とは、シンナーや覚醒剤、大麻などの薬物の使用がやめられないという症状です。一時的に訪れる高揚感や満足感が病みつきになることで、薬物なしでの生活が困難に陥ります。そのような人にも障害年金の支給が可能なケースもあります。

既に薬物使用をしていないことが前提になりますが、幼少期の使用やシンナーを使わざるを得ない環境下で仕事をしていたなどが該当者です。詳細について見てみましょう。

壊滅的ダメージも!本当に怖い薬物使用

薬物依存がもたらす後遺症や被害の大きさといえば、かなり甚大で深刻なものになります。薬物依存の状況になると、さまざまな弊害が起こることも免れません。こんなはずじゃなかったなどと嘆いても、手遅れとしかいいようはなく、日常生活をとり戻すことの難しさも半端なものではないとされます。

覚醒剤やシンナー、大麻などが主な薬物として挙げられますが、いずれの薬物も自ら積極的に動かなければ、入手することは困難です。中には、他人に使用を勧められたことがきっかけという人もいますが、それも決して理由にはなりません。

薬物に手を出すことは、違法なことであるばかりでなく、自らの身体に壊滅的なダメージを及ぼすことにもつながります。薬物依存症に苦しむ人が異口同音にいうのが、「最初はそんなつもりじゃなかった」という意味合いの言葉ではないでしょうか。

むろん、誰一人として薬物依存症になることを望む人はいません。一人の人生をも大きく変えてしまうことにもなる薬物の怖さについては、幼少期のうちから家族をはじめ、学校などでも教え込まれているはずです。にもかかわらず、薬物依存症に陥る人が後を絶たない状況があります。

二世タレントやプロスポーツ選手、大物アーティストなどが、薬物使用により逮捕されるなどのニュースが度々のように話題になるなど、薬物使用も含めて薬物に対する人々の関心の高さが伺えます。

一時的に得られる高揚感が恐ろしい結果に

薬物の使用が認められるのは、医師の処方に基づき医療行為の一環として行われる場合に限ります。具体的にいえば、重篤な症状に見舞われている患者の痛み止めという意味合いでの使用です。しかしながら、この場合についても、回数や用量などを厳格に守る必要があります。

薬物依存症がここまで話題を集めるようになっているのは、規則やルールを守ることなく、無秩序に使用しているケースが大多数を占めているからです。薬物がもたらす高揚感や満足感などを味わいたいとして、違法薬物に手を出してしまうという人が続出。

薬物を使用した時に訪れる高揚感や満足感はいずれ、その効果がなくなります。再びその高揚感や満足感を味わうために薬物に手を出してしまうというのが、薬物依存症に陥る典型的なパターンです。この負の連鎖を断ち切ることは想像以上に難しいことです。

医師しか扱うことができない薬物を入手するためとして、精神科や心療内科などを必要以上に受診するという人もいます。睡眠薬や睡眠導入剤などにも身体に深刻な害をもたらす成分が含まれますが、同時に高揚感が望めるということもあり、それを求めようとするものです。

むろん、医師の判断が必要となるため、容易に入手することはできませんが、眠れないなどと医師に申告するなどして睡眠薬や睡眠導入剤などを大量に入手するなどの方法を試みる人も大勢います。

全部がダメということじゃない!障害年金の支給対象とは

薬物依存症でも障害年金が支給されるのかという疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。基本的には、薬物による後遺症なども含めて障害年金が支給されることはありませんが、全てが支給対象外というわけではありませんので念頭におく必要があります。

障害年金が支給されない理由としては、シンナーや覚醒剤などを使用することによる、後遺症の予測は十分にできるためということです。そもそも、違法薬物を使用すること自体が容認されるべきことではありませんので、国民の理解が得られないことも明らかです。

障害年金は公的資金という意味合いが強いため、その支給については、厳格に行われなければなりません。

障害年金が例外的に受けとれる人としては、無理やりに薬物を使用させられたなどのケースがあります。

このケースについては、極めて珍しいといえるかもしれませんが、無理やりという点をどのように証明できるかという点が重要です。薬物を使っていたのが、幼少期などに限られ、知らず知らずのうちに使用していたなどという場合がこれに該当します。

また、シンナーを多量に使う仕事に従事しているなどという人も例外的に扱われます。具体的には塗装工事を手掛ける人などが該当しますが、他にもシンナーを業務として使わざるを得ない環境の職場であることが前提です。

過去の薬物使用でも支給は可能

障害年金の支給において、カギを握ることになるのは、医師の診断であることはいうまでもありません。そういう意味では、しっかりとした医師の診断を受けることが重要です。医師には、患者の症状について医学的見地から正確に診断することが求められます。

患者への過度な配慮などが診断結果に影響を与えることは許されません。障害年金制度についても、医師の診断書に基づくものが多いため、そのことも視野に入れた上で診療機関を選ぶようにしましょう。過去に薬物を使用した経験を持つ人が医師の診断を受ける際には、包み隠さずその事実を告げることが大事です。

仮に過去に薬物を使用していても、現在の症状との因果関係がなければ、障害年金の支給が認められることも十分に考えられます。

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頼りになる社会保険労務士

薬物使用の経験がある人や薬物依存症に見舞われている人の中にも、障害年金の支給が可能になるケースもあります。最初から諦めることなく、情報収集などに努めることが重要です。自分一人で悩んでいるよりも、社会保険労務士に相談することが得策といえるのではないでしょうか。

社会保険労務士は、当然ながら、障害年金制度に精通していますので、何かと相談には応じてくれます。現に社会保険労務士に相談することで、障害年金支給にこぎ着けたという人もいるほどです。障害年金については、医師や年金事務所、場合によっては勤務先などと多くの人や機関などとの連携が必要となるため、その道のスペシャリストの力を借りた方が無難といえるでしょう。

最近では多くの社会保険労務士事務所が、ネット上にホームページを立ち上げるなどしており、より身近な存在となっています。いきなり出向くのが気が引けるのであれば、電話やメールなどで問い合わせるのも有効な手段です。